優しい先輩はとんでもない不良でした




週末の土曜日は、珀疾さんのお家でお泊り。


受験が落ち着いたから、最近はよく会えてるの。



「はぁ?バイト?」

「うん‼︎家から近いし良いかな〜って。どう思う?」

「いんじゃね?社会経験積めるし」

「それ、本音ですか?」


ベッドにあぐらをかき、不服そうな表情。


あたしは床に座り下から、珀疾さんを見詰める。


「本音言うとさ…心配だから…」

「へっ?」

「心配なんだよ。夜歩いてて何かあったら…俺、一生後悔する」

「大袈裟ですよ‼︎大丈夫だよ?」

「バーカ。どこにそんな保証あんだよ」


手招きをされ、ベッドに座ると珀疾さんの腕に包まれた。


良い匂い……。


「なんかあったら俺を呼べ」

「珀疾さんだって、バイトしてるから…」

「いいから。約束出来るか?」

「…はい。約束です」

「ん。いい子」


小指を絡めて、指切り。


この男の子らしい骨張った指も好き…。