【杏菜side】
第一志望だった美容専門学校にも無事に合格した10月。
受験も落ち着いたら暇になっちゃった‼︎
受験が終わっても最低限、1月までは出席するのがウチの高校のルール。
授業も関係ないし、遊び放題。
クラス荒れまくりって感じです…。
「てか、春からも杏菜と一緒じゃん‼︎」
「ほんと良かったよ〜‼︎夏実がいて‼︎」
「きゃはは‼︎可愛い事言ってくれんね。超好きー‼︎」
「夏実、苦しいからっ‼︎」
授業中にも関わらず、ぎゅーっと強く抱きつかれる。
珀疾さんで十分です‼︎
放課後は千香と家までの道のりを歩く。
「…あっ‼︎」
「どうしたの?」
「杏菜、一緒にバイトしない⁉︎」
「バイト?どこでするの?」
「ここ。だって、ちょーど求人広告出てるじゃん‼︎」
千香が指差すのは、家から10分程の距離にあるコンビニ。
家から近いし良いかも‼︎
それに、今月は珀疾さんの誕生日だからプレゼント代稼げる‼︎
「千香‼︎一緒に面接行こ‼︎」
「もちろん‼︎」
高校3年の秋。
初バイト始めます‼︎