自分でも不思議なくらい珀疾さんが大好き。
隼疾君の宣告通り、1週間後に珀疾さんが車で迎えに来てくれた。
会えた日は嬉しくて、嬉しくて………。
「寂しかった?」
「全然‼︎隼疾君から珀疾さんの話聞いてたし〜」
「バカ‼︎アイツ、余計な事言ってないよな⁉︎」
「さぁ?あたしに会うためにバイト休んでくれた事とか?」
「家帰ったらシメる」
珍しく珀疾さんが照れてる…。
超レア‼︎
「写真撮って良いですか⁉︎」
「撮ったら速攻、ホテル連れ込みますけど」
「あはは〜…やっぱ、やめます‼︎」
いつも通りの珀疾さんだ。
大学生だから、雰囲気は大人っぽいんだけどね。
あたしと釣り合ってるか不安になる。
「どっか行きたいとこある?」
「珀疾さんといられるなら、どこでも良いです」
「ははっ‼︎素直じゃん。頭でも、ぶつけたの?」
「違うもん。たまには、独り占めしたいから…」
どうしようもなく焦る気持ち。
たった一つの年の差なのに。
「俺は杏菜だけだし。お前だけ好きなんだけど、伝わんねぇ?」
優しく頭を撫でてくれる。
伝わってますよ……。
あたしも珀疾さんだけ大好きだから。