優しい先輩はとんでもない不良でした




学校での休み時間。


授業終了のチャイムと同時に、教室に来た金髪の先輩。


「杏菜〜。サボらね?」

「何言ってるんですか‼︎サボリません‼︎授業出ます‼︎」

「じゃあ、他の子誘ってサボろっかな」

「は、はい⁉︎」


ニヤッと口角を上げ、怪しく笑う。


なんで、そうなるの‼︎


しかも、もうクラスの女の子達を誘ってるし……。


「あー‼︎もうヤダ‼︎あたしが一緒にサボリます」

「杏菜は授業受ければ良いじゃん」

「うっ…は、珀疾さんといる…」

「いつもの場所行きますか〜」



先輩のわがままを聞き、美術室へ。


あう〜………あと3分で始まりのチャイム鳴っちゃう‼︎


「珀疾さん…チャイム鳴る…」

「ダメ。つーか、早く来て?」


また膝を叩き、来いって合図。


素直に座ると、そっとキスをされた。


「わりぃな、杏菜」

「へっ?今更ですか?」

「今更なんだけど。なんか…お前にいてほしい」

「…珀疾さん…」


なんだか可愛くて怒れないじゃん…。


お腹に回った腕まで愛しい。


これが、珀疾さんのズルイところ。