優しい先輩はとんでもない不良でした




開店時間の7時。


相変わらず、店内はたくさんの女性客で埋まる。


しかも今日、金曜日だしな…。


「彼女連れて来たんだってな?」

「涼さん‼︎ほんっとに、ありがとうございます‼︎」

「あははっ‼︎何しても良いけど、未成年に酒は飲ますなよ〜」


俺の中で憧れになりつつある涼さん。


けど、さすがにバイト先では何もしないっス……。



怒涛の忙しさが少し収まってから、俺は杏菜のいる個室へ。


「遅いです‼︎」

「わりぃ。すげー混んでんの」


うちの姫がご立腹……。


機嫌直してやんねぇと。


「メシ代奢ってやるから、好きなの頼めば?」

「ほんとに⁉︎」

「俺、嘘つかないよ」

「じゃあ〜…カニのクリームパスタと、サーモンのカルパッチョ。あと…コレ美味しそう‼︎」

「バカ‼︎それ、酒。お前はこっち〜」

「あっ‼︎リンゴジュースが良い‼︎」


遠慮知らずに、この店の高値のやつ注文した。


いや、でも可愛いから許す……。