優しい先輩はとんでもない不良でした




それから、杏菜が夏休みに入ったと連絡が来た7月。


同時に、オーナーの涼さんから嬉しい知らせ。


「彼女来させりゃ良いだろ。ココ」

「え、良いんスか⁉︎」

「特に年齢制限とかねぇし…。あ、でも酒扱ってるから制服はマズイな」

「分かりました。彼女、来させます‼︎」


ちょーど夏休みだし。


絶対に暇してる杏菜に連絡を取って、バイト先の最寄り駅で待ち合わせ。



「珀疾さーんっ‼︎久しぶりです‼︎」

「久しぶり〜。あ‼︎髪戻ってる」

「はい‼︎一応、受験生なので黒髪に戻しました」

「俺、そっちのが好き」

「ほっ、ほんとですか⁉︎戻して良かった〜…」


照れてる杏菜と手を繋いで来た、バー。


立ち尽くして呆然って感じ。


高校生の杏菜には、まだ早い雰囲気だもんな。


「バー…ですね。大人の空間…‼︎」

「けど、お前はガキんちょだからこっちな?」

「個室‼︎珀疾さんの仕事風景見られないじゃないですかぁ‼︎」

「オーダー取りに来てやっから…」


むしろ、個室の方が予約いっぱいですげーんだからな⁉︎


これも、涼さんのはからい。


本当に感謝です。