優しい先輩はとんでもない不良でした




トイレから出て晴君を探すと、レジでお会計中。


あ…傘買ってる。


「あ、サイズおっきいけどいっか。うん‼︎可愛い‼︎」

「そんな…ありがとう、晴君‼︎」

「いっ、いや、俺が好きでやってるだけ‼︎でも、今日どうしたの?一人で?」

「え?あ、うん…。あのね…」


一瞬、顔を赤くした晴君。


どうしたの?


あまり気に止めず、珀疾さんとの事を全部話した。


「バイトか〜…仕方ないよね」

「でも…会いたかったな…」

「杏菜ちゃんにそう言ってもらえる彼氏さんが羨ましいよ」

「え?どうゆう事?」

「ううん。それよりさ‼︎今日暇って事でしょ⁉︎」


雨の中、傘を開いて晴君がニッと優しく笑った。


「その埋め合わせ……俺じゃダメかな?」



2人で遊ぶって事だよね?


珀疾さんはバイト頑張ってるのに…。


申し訳ないけど………


「晴君と遊ぶ。遊びたい‼︎」

「マジで⁉︎やった〜‼︎」


いつか、ちゃーんと珀疾さんにも埋め合わせしてもらうから。


もうヤケクソ。