夜の11時まで働いて、家に帰ると日付けが変わってる事もしばしば。


午後から講義ならまだ楽。


午前中から講義の時は、正直眠た過ぎて体しんどい………。



「おはよ、珀疾。眠たそ〜」

「寝不足過ぎてキツイ…」

「家帰ってすぐ寝れば良いじゃん」

「今日、レポート提出日だろ?寝る暇なかった」

「………げっ。忘れてた〜♪」


能天気な佑大なんか知らねぇ‼︎


とりあえず、夏休みまで勉強とバイトで突っ走る。


そして、夏休みは杏菜と遊ぶ‼︎


杏菜に会えなくても頑張ってやるよ。



そんな時、俺のスマホに着信が。


「じゃ、佑大。また後で」

「うわ‼︎ズル‼︎ぜってー彼女だろ⁉︎」


教室から出て、廊下で押した通話ボタン。


この可愛い声を聞けるだけで満足。


「どうしても声聞きたくて…。迷惑でしたか?」

「いいや、全く。なんかあった?」

「えっと…勉強苦しくなっちゃったから…。でも、珀疾さんの声聞いたら頑張れそう‼︎」


杏菜だって、一人で頑張ってんだ。



お互いに頑張って、夏休みパーっと遊ぼうな?


早く杏菜を笑顔にしてやりたい。