美術室の奥に置かれたソファー。


そこに腰を掛けた珀疾さんが、ポンポンと膝を叩く。


「おいで?」

「ひ、膝ですか⁉︎」

「そうです。膝です」


あたし重たいのにー‼︎


恐る恐る近付くと、グイッと腕を引っ張られ倒れ込むカタチに。


うわ、恥ずかしい………。



「可愛い…。顔真っ赤だな」

「だ、だって…珀疾さんが…」

「あ…そのまんま口空けとけ…」

「んっ…っ」


噛み付く様に深いキス。


パクッと食べられちゃいそう………。


全然離してくれないし‼︎


「…んっ、い、いやぁ…」

「我慢の限界きてんだけど…。シて良い?」

「ダメに決まってるじゃないですか‼︎まだ早いです‼︎」

「可愛過ぎる杏菜がわりぃ」

「ちょっ、ぬ、脱がすなぁ〜‼︎」


リボンを取り、ボタンを外し掛けてるとこを阻止‼︎


絶対に無理‼︎


まだ付き合って1ヶ月経ってないんだよ⁉︎


「あ‼︎逃げんな、杏菜‼︎」

「ヤダ‼︎授業出るもん‼︎」


廊下を走って、まだ火照った身体を冷ます。


ドキドキしたんだから‼︎