優しい先輩はとんでもない不良でした




着崩した学ランに黄色のパーカーが目立つ。


親近感が湧く様な可愛い感じの男の子。


「あのさ‼︎…そのっ…抜けださない?」

「えっ…」

「ち、違う‼︎下心じゃないよ⁉︎俺…こうゆう空気苦手で……。杏菜ちゃんも苦手?」

「う、うん…」

「よし…‼︎じゃあ……。ごめん‼︎俺ら抜ける‼︎またね‼︎」

「ちょっ…‼︎」


鞄を抱えて強引に手を引かれ部屋を出た。


みんなから冷やかしの嵐だよ‼︎



春の少し冷たい空気が頬を掠める。


久しぶりに走った〜……。


「ごめんね‼︎なんか…俺、強引に…」

「いいの‼︎あたしも苦手だから‼︎」

「じゃあさ…今から、遊ばない⁉︎」

「あ、遊ぶ?」

「うん‼︎俺らがいっつも行ってるゲーセンあるんだ‼︎」


キラキラした笑顔で言われると、断れないよ‼︎



珀疾さん……ごめんなさい…‼︎



裏道にあるちょっと怪しいゲームセンター。


店内には、晴君と同じ制服の男の子がたくさん…。


「おっ‼︎晴が女連れてる‼︎」

「やる時はやるんだな‼︎」

「うっ、うるせーよ‼︎友達だ‼︎」


動揺し過ぎ……。