優しい先輩はとんでもない不良でした




日が沈みかけてきた頃、着いた場所は丘の上にある小さな公園。


指を絡めてベンチに座った。


「俺の膝座る?」

「座りません‼︎外では嫌っ‼︎」

「顔赤くなってますけど」

「恥ずかしいよ〜……」


頬が熱くなってるあたしの隣で、意地悪に笑む珀疾さん。


あたしをイジメるの好きだよね…。


「あ、そう。渡したいモノあって来たんだよ」

「渡したい…モノ?」

「ん。当日忙しくて一緒にいれねぇから。誕生日おめでと」

「え〜‼︎嘘っ‼︎やった〜♪ありがとう、珀疾さん‼︎」


小さな水色の小箱。


可愛らしいリボンを解き、箱を開けるとシルバーリングが。


「指輪…すごくキレイ…」

「ちなみに、ペアリングな。俺はネックレスにしてるけど」

「どうしよう…。嬉し過ぎて言葉出ません…っ」

「泣くなよ〜。俺、杏菜には笑ってほしい」

「ふぇっ、うっ…うん…‼︎笑うぅぅ〜」



指でそっと涙を拭ってくれた。


重ねられた唇のキスは、あたしのせいで涙味。


嬉し過ぎます…。