優しい先輩はとんでもない不良でした




担任から卒業証書を受け取り、早々に教室を出た。


最後に女子の皆さんが「一緒に写真撮ろ〜‼︎」って追っかけて来たから…。


教室から下駄箱まで全力ダッシュ。


「はぁ〜…やべ、めっちゃ疲れた…。心臓いてぇ…」

「和泉はタバコ吸ってるからだろ」

「そっか。珀疾、杏菜のために禁煙中だっけ?」

「禁煙中どころか、タバコやめた」


この先、ずっと一緒にいたいから。


今の内にやめた方が楽じゃん。


「やっぱ変わったよな〜…珀疾」

「ん?」

「杏菜はすげーヤツだな」


すげーヤツだよ。



こんな俺の側にいてくれて、可愛い笑顔で支えてくれる。


卒業した今、なかなか側にいられなくなるけど俺は俺で頑張るし。



「じゃ、またな〜珀疾」

「おう。今度、風邪引いたら和泉に診てもらうわ」

「バーカ。俺、6年間は大学生だし‼︎」

「俺のが先に社会人?」

「ははっ‼︎たまには会うだろうけどな」


幼なじみの和泉とも離れる。



慣れない環境だけど、馴染むしかねぇもん。


ちゃんと進むから、杏菜には見ててほしいな。