優しい先輩はとんでもない不良でした




そんな中、俺らは卒業式を迎えた。


俺と和泉のサボリ場の美術室から、満開に咲く桜がよく見える。


杏菜もいたら良いのになぁ〜……。


「初めて俺ら離れるな」

「だな。和泉とは小学校から一緒だもんな」


何をするにも和泉がいた。


良い事も、楽しい事も、もちろん悪い事も。


全部、全部、一緒だった。



春から俺は国公立大の経済学部に。


和泉は、両親と同じ医者になるべく医大に進学予定。



「そうだ。珀疾に報告あるんだ」

「本命彼女出来たとか?」

「ははっ‼︎さすが幼なじみ。図星」

「えっ、マジ⁉︎誰⁉︎」

「千香ちゃん。杏菜ちゃんの親友の」


あの金髪ショート⁉︎


意外過ぎる……。


「なんつーか…押しに負けた?元気過ぎる子も悪くねぇかな〜って」

「杏菜の親友だから、セフレとかなら絶対やめろよ…」

「大丈夫。マジな彼女。すげぇ本気」

「大事にしろよ」

「珀疾もな」


あんな俺らに、本当に大切なヤツが出来た。