優しい先輩はとんでもない不良でした




俺のぶかぶかのスエットを着てる杏菜。


化粧も落ちたせいか、さらに童顔。


「大きいから引きずっちゃう…」

「おいで。折ってやるから」

「それぐらい出来ますよ〜」

「良いから。俺にやらせて」


年下なんだから、もっと甘えろよ。


小さな事でも頼ってほしい。



バスルームからリビングに行くだけなのに、絡まる指。


細くて小さくて可愛いんだ。


「あれ?」

「どうした?」

「珀疾さん…誰かいるっぽい…」


リビングの磨りガラスのドアに動く人影。


家には俺と杏菜しかいなかった。


「珀疾さん…っ」

「大丈夫だって。俺の後ろにいろよ?」

「うん…」


カチャっと、静かにドアを開けた。


リビングにいたのは、制服姿の隼疾と和泉の妹の琴未。


しかも、2人の顔が超至近距離で顔真っ赤。



これは…もしかして……。



「は、珀疾っ⁉︎」

「珀疾君…。あ、珀疾君の彼女さん…」

「杏菜さんも⁉︎」


弟と幼なじみの妹のキスを妨害しちゃいました。