【珀疾side】
春なんて言われるけど、まだ肌寒さの残る3月。
初めて本気で、超難関国公立大を入試。
手応えなんて知ったこっちゃない。
問題難し過ぎて、もっと勉強してたら…なんて思うぐらいだ。
あとは、合格発表待ち。
卒業式の2週間後な。
受験勉強、入試が終わったところで。
とりあえず、杏菜に触んないとヤバイ…。
俺、倒れる……。
「杏菜。今すぐ俺んち」
『ええっ‼︎待って‼︎まだ授業が……』
「ん〜?」
『…い、今すぐ参りますっ…』
電話で杏菜を家に呼び付けた。
午後の授業に出ないで来てくれた制服姿の杏菜チャン。
制服ってこんな萌えたっけ……。
膝少し上のスカート丈が超好き。
「久しぶり〜‼︎珀疾さんっ♪」
「制服やべぇな…。けっこーくる…」
「おじさんですか…?」
「彼氏さんです」
来て早々、部屋に連れ込んだ。
ベッドに座らせて、まずは杏菜を抱きしめる。
このシャンプーの匂いとかも久しぶり。
好きだ………。