こうなったら俺が動く。
杏菜が来ないなら、俺から会いに行けば良いだけじゃん⁉︎
次の日から昼休み、2年生の階段へ。
なんで、初っ端にコイツに会うかな…。
西の狼のー………川口?
「あっ‼︎瀧澤先輩じゃないスか‼︎」
「お前に用ねぇから。川口君」
「谷口です。杏菜ちゃんとこ行くんですかっ‼︎」
「そうだけど…」
「是非、俺も一緒にっ…」
「連れてくわけねぇだろ‼︎」
シュンとした川口君を置いて、杏菜の教室に行った。
意外な事に、昼メシ食ってる友達がギャル集団…‼︎
「きゃ〜♪瀧澤先輩じゃん‼︎」
「杏菜の旦那だぁ〜‼︎早く行けよ♪」
「みんな冷やかしやめてよっ‼︎」
なぜか、右手にフォーク持ったまま歩いて来た。
照れてる……可愛い。
「め、珍しいですねっ」
「会いたいから来た」
「へぇっ⁉︎あたしも…そのっ会いたかった…」
「来る?」
俺が手を広げると、首を横に振った。
もっと、照れちゃえ。