優しい先輩はとんでもない不良でした




すげーイラつく……。


もうすぐで昼休みなのに、杏菜が来たら八つ当たりしそうで怖い…。


「和泉。俺、屋上行くから」

「杏菜は?」

「トイレ行ったとでも嘘ついといて」

「了解」



屋上でめいいっぱい空気を吸う。


真っ青の快晴。


さすがに、11月となると寒いけど…。



––––––––バン‼︎


急に屋上の重たいドアが開いた。


そこには、困った顔で右往左往してる杏菜。


「…って、杏菜⁉︎」

「い、和泉さんに聞いて…。珀疾が屋上で泣いてるから行ってやれって……」

「あのバカ…。クソ和泉〜…」


言わないで行くべきだったな。


失敗……。


「大丈夫ですか?何か悲しい事あったの?」

「泣いてねぇから。杏菜も和泉の言う事、鵜呑みにすんな」

「信じちゃうよ…。珀疾さんのことなら……」

「…ごめん。強く言い過ぎた…」

「うんっ…」


抱きしめると、冷たい杏菜の指が俺の頬に触れた。



少し背伸びをして、杏菜からの下手くそなキス…。