女子トイレまでの廊下を走る。
でも、珀疾さんに後ろからぎゅっとすぐに捕まえられた。
そして、甘く熱く重なる唇…。
「…んっ…やっ、ここ…廊下…‼︎」
「逃げた罰的な?俺、杏菜イジメんの大好き」
「俺様めっ…んんっ…」
「あーあー…見せ付けないで下さいよ。瀧澤先輩っ」
えっ、誰⁉︎
珀疾さんの唇が離れた瞬間、廊下を見渡すと………
「悠吾君…‼︎」
「好きな子が他の人とキスしてるのって傷付くなぁ〜…」
「ごめん、なさい?」
「アホ杏菜‼︎何謝ってんだよ…。見せ付けてたんだって。な?川口君」
「谷口ですってば。瀧澤先輩って、タチ悪いっス」
じゃあ、珀疾さんは悠吾君がいること知ってたの⁉︎
ほんとタチ悪いです‼︎
不機嫌顔であたしの腰を抱き寄せた。
「コイツ俺のだから食うなよ?狼クン」
「…っ‼︎瀧澤先輩…なんで…」
狼君…?
悠吾君は狼より犬って感じだけど……。
睨み合う2人が何を考えてるのか、知る由もない…。

