逃げ場を無くしてる杏菜を良い事に、指でクッと顔を上げさせた。
真っ赤な顔に泣きそうな表情……。
この顔すげぇ好きだ……。
「本気だから…する」
「へっ…。あ……んんっ…」
半ば強引にキスをした。
これで全部気持ち伝わっちゃえば良い。
唇が離れた時には、口元を手で隠して目を泳がせる杏菜。
「き、急に何を……」
「何って…キス」
「あ、あたし先輩と……。なっ、ど、どうして〜⁉︎」
「おい、杏菜‼︎」
昇降口から階段を全力でダッシュ。
どっか行ったし………。
それから、杏菜にはパッタリと会わなくなった。
向こうが俺のこと避けてんのかもしんねーけど……。
「最近、杏菜に会わねぇな」
「アイツにちゅーしたの間違いだったかな…」
「ちゅー⁉︎いきなり⁉︎お前…っ、アホ‼︎」
和泉にも、こっぴどく怒られた。
おかげで、日に日にタバコの本数増えてくわ。

