美術室のソファーで、目を赤く腫らした杏菜を膝枕。
癖っ毛の黒髪を撫でる。
我慢させた分、甘やかしてやるからな。
「珀疾さん…」
「ん?」
「ちゅーしたいかもです…」
「大胆。こっち向け」
起き上がった杏菜の細い腕を支えて、キス。
俺って、絶対に杏菜から離れられねぇんだな……。
「やっ…もう満足ですっ…」
「俺が満足じゃない。つーか、キスだけじゃ足りねぇよ」
「えっ…う、嘘…?」
「鍵はかけてる。誰も来ねぇ。…ここでヤったら?」
「騒いで大号泣して暴れます」
「場所変えたら良いの?」
少し考えてから、顔を赤くして小さく頷いた。
まさかの予想外の反応…。
杏菜が許してくれるなんて思ってもなかった……。
「教室から鞄取って来ます」
「お、おう。待ってる」
「はいっ」
少しの期間離れてただけなのに………
妙に積極的になってる⁉︎
和泉に合鍵を返してから、初めてホテルに連れ込んだ。

