優しい先輩はとんでもない不良でした




自分の好きな女が他の男と笑ってるのって見たくねぇや…。


学校じゃ美術室に引きこもり。


「あははっ‼︎珀疾の方が、参ってんだ‼︎」

「しかも、川口君優しいヤツなんだよ。なんも悪口言えねぇわ…」

「お前、年上のクセに姑息…。で、谷口じゃなかったっけ?」

「川口君…杏菜と似合ってる…」


悔しいけど、杏菜の隣が似合う。


川口君なかなかやるな……。




杏菜との仲が回復しないまま、新たな出来事。


家に帰ると、見知らぬ紳士物の革靴。


真っ直ぐ階段を上がって、部屋に入ると激しくノックされた…。


「…っ‼︎うるせーよ、隼疾‼︎」

「ちょっと珀疾‼︎ピンチだって‼︎」

「何が…?」

「父ちゃんが帰って来た」

「はぁ⁉︎」


単身赴任で渡米中の父親。


急に帰国したらしい。


慣れない父親が家にいると、生活しにくくなる…。


「珀疾…頑張ろーぜ」

「ヤダ。俺、和泉んとこ逃げる…」

「可愛い弟見捨てる気かっ⁉︎」


ごめんね、弟……。