優しい先輩はとんでもない不良でした




【珀疾side】



今まで史上最悪のケンカの仕方をしたかもしんない……。


杏菜を大泣きさせた。


年上なのに冷静になれない俺って、超大人気ねぇな…。



でも、俺だって嫌な思いしたし…。


非の打ち所がない優男が杏菜に近付いてる。


それに、ふらふら着いてく杏菜も悪い。


勝手にすれば良い。


っつーことで、しばらく放置。



昼休みの美術室にも、来なくなった。


俺より、和泉が心配してる……。


「マジで杏菜のことほっとくのかよ…」

「おう。泣きついて来るの待つ」

「そんなんで別れ話になっても、知らねぇからな?」

「ならねぇよ。その前に、杏菜が折れるから」

「そうだと良いけどな……」


前までのパターンならそう。


杏菜が折れて、泣いちゃう。



けど今回は、なかなかしぶとい………。



アイツ、折れるどころかあの優男と行動してる。


川口君だか、谷口君だか忘れたけど‼︎


俺の方が先に折れそう………。