ちょっと俺、ズルイ事思い付いたかも……。
「杏菜。ちょっと来て」
「はいっ」
素直に従う杏菜をひと気の無い昇降口に連れて来た。
大きく開いた瞳をキョロキョロ。
「あの〜…瀧澤先輩…っ‼︎」
「いつになったら、俺の女になってくれる?まだ?」
杏菜の背中に壁、逃げ場を塞ぐ俺。
なんて意地悪な空間を作った。
「た、たたた瀧澤先輩⁉︎じょ、冗談は…」
「冗談じゃねーって。それから、そろそろ名前呼べば?」
「…は、は……珀疾…さん…」
「声ちっさい」
「珀疾さんっ‼︎」
涙目で顔を真っ赤にする。
あ……女の子ってこんな表情すんだ。
可愛過ぎて俺まで調子狂う……。
「珀疾さん…もうっ、限界です…」
「限界通り越して、俺のこと好きんなれよ…」
「ダメです…。からかわれてます…」
「だから、からかってねぇよ」
何回言えば分かる?
俺もなんでここまで杏菜に執着するか分かんねぇけど、気持ちは本気。
それでも伝わんねぇなら………。

