優しい先輩はとんでもない不良でした




あれから珀疾さんから何もナシ。


完全に放置されてるよね……。


教室で机に突っ伏していると、夏実に呼ばれた。


「杏菜‼︎アンタ、二股でもかけてんの⁉︎」

「二股ぁ⁉︎なっ、なんで〜⁉︎」

「1組のエリート王子が来てるから‼︎」

「エリート王子…?」


パッと教室のドアを見ると、目が合った悠吾君。


ニコッと微笑み手を振ってくれた。


「夏実、ちょっと行って来るね‼︎」

「行ってら〜‼︎杏菜モテ過ぎ‼︎」


モテてないよ?


悠吾君はあたしの友達だし‼︎



「悠吾君‼︎どうかしたの?」

「あー…えっと、会いに来ちゃった…。杏菜ちゃんに会いたくて…」

「そうなの?じゃあ、お話しよっ」

「いいの⁉︎優しいね、杏菜ちゃん」

「あはは…悠吾君には敵わないよ‼︎」


1組のエリート王子と言われる悠吾君と校内をぶらり。


優しいし、お話も面白いの‼︎


普通のカップルってこんな感じなのかな…?


悠吾君と付き合う女の子は幸せだね。