優しい先輩はとんでもない不良でした




保健室の長椅子に隣同士で座る。


出来れば顔見ないで…。


「さっきは俺も不注意だったね。ぶつかってごめん…」

「へっ⁉︎あたしの不注意です‼︎こちらこそ、ごめんなさい……」

「あはは、優しいね。えっと〜…あ、杏菜ちゃん?」

「どうして、あたしの名前を?」

「瀧澤先輩の彼女でしょ?有名だよ‼︎」


男の子の悪気の無い笑顔に苦笑……。


優しい子だから尚更ね。


「…名前…なんて言うの?」

「谷口悠吾(タニグチ ユウゴ)ですっ。1組だよ。ヨロシクね‼︎」

「谷口、悠吾君…。あっ‼︎校内模試1位の⁉︎」

「そうだけど…照れるからやめて」


エリートじゃん‼︎


すごいや……谷口君。


優しいし、謙遜するし…珀疾さんより大人‼︎



「鼻血とまった?」

「うん‼︎とまった‼︎ありがとう、谷口君」

「悠吾で良いよ。俺、杏菜ちゃんと仲良くしたいな」


今日、友達が出来ました。


優しい男の子、悠吾君‼︎