いつも空き教室にいるワケじゃない。
俺らも、たまには教室に行く。
だけど、なぜか俺と和泉の周りには女子、女子、女子………
「珀疾君‼︎遊びに行こーよ♪」
「ずるーい‼︎あたしも〜‼︎」
「和泉君も行こう‼︎楽しいから‼︎」
「あー、用事あるからパス」
誘いは全部、和泉に断らせてる。
なんか教室って居心地悪いんだよな〜。
休み時間、チャイムと同時に廊下に出て歩いてると偶然。
「杏菜」
「あっ、瀧澤先輩‼︎と…すみません‼︎助けてもらったのにお名前も…」
「気にすんなって。月岡和泉、よろしく」
「月岡先輩ですねっ」
ニコッと笑う杏菜は律儀だ。
そして、礼儀正しいと思う。
「なに⁉︎杏菜、瀧澤さんと月岡さんと知り合いなの〜⁉︎」
「そうだけど?」
「きゃー‼︎言ってよ‼︎もっと早く‼︎」
「落ち着いて、千香‼︎」
金髪ショートの千香とゆう女の子。
杏菜の友達だろ。
和泉にベッタリでグイグイ。
自然と杏菜と2人っきり。
気まずそうに俯いて和泉達をチラッと見詰める。

