【珀疾side】
俺んちのリビングで口を開けてアホ面の寝起きの彼女。
ボサボサの髪に、俺のぶかぶかのスエットを着て完全オフ状態。
そんな杏菜が唖然としちゃってる理由。
「ねぇ、ちょっと何。この可愛い生き物‼︎杏菜ちゃん久しぶり〜‼︎」
朝からギャーギャー騒ぐ母ちゃん。
元々、子供は女の子希望だったらしいけど立て続けに男2人。
海外に単身赴任が多い父ちゃんと相談した結果、諦めたんだって。
「あ〜‼︎もう女の子可愛い‼︎」
「急にすみません‼︎お邪魔します‼︎」
「珀疾、アンタやるわね〜‼︎」
「おう。可愛いだろ?俺の杏菜」
「可愛い…。暴れん坊でアホな男2人よりも、女の子欲しかった」
俺のことそんな目で見んなよ……。
てか、暴れん坊でアホって隼疾だけじゃん。
「杏菜ちゃん、朝ご飯作ってあげる‼︎」
「あ、ありがとうございます‼︎何かお手伝い…」
「いーの‼︎珀疾と一緒にいて⁉︎」
初めて対面したのが、このタイミング。
そりゃあ、落ち着かないよな。

