優しい先輩はとんでもない不良でした




うっすらと寝ぼけた目で見渡す。


帰って来た見覚えのある街。


あたしの地元じゃない……。


珀疾さんち…。


「杏菜、起きろ」

「うっ…あたしのお家は…?」

「帰したくなくて、俺んち連れて来た」

「なんとも俺様な理由ですね……」


乗せてくれた和泉さんに、しっかりお礼をした。


千香もまだ乗ってたけど大丈夫かな…。



寝起きのふらつく脚で歩くと、珀疾さんがおぶってくれた。


珀疾さんの背中…あったかいよ…。


「…実家帰りたいなら送ってくぞ」

「ヤダ。珀疾さんと一緒が良い……」

「了解。…って、また寝んのかよ」



だって仕方ないじゃん……。


ほとんど寝れてないし、車の中でも珀疾さんの寝顔に夢中になっちゃったし。



あたし珀疾さんのこと好き過ぎるの。



一緒にいたらなんでも楽しい。


幸せだって倍に感じられる。



また一緒に色んなとこ行って、たくさん思い出作ろうね。


大好きです………。