優しい先輩はとんでもない不良でした




本当はまだ遊びたいけど帰らなきゃ。


荷物を整理し、お部屋を片付けて別荘とお別れ。


あたしも将来、こんな素敵な別荘ほしい〜‼︎



「…ねみぃ…」

「珀疾寝不足?つーことは、杏菜も寝不足だよな?」


和泉さん、そのニヤッて顔なんですか‼︎


「いいえ‼︎あたしは、しっかり眠れましたよっ」

「お前は寝てるだけで良いけど、俺は動くから…」

「なっ、何言ってるの⁉︎珀疾さん⁉︎」

「動揺し過ぎだ。バカ」

「もうお前ら結婚したら?バカップルうぜぇよ」


結婚ね……。


珀疾さんは、あたしをお嫁さんに選んでくれるのかな?


まだまだずーっと先の話だろうけどね。



和泉さん運転の車内で、助手席に座る千香は爆睡。


あたしの隣にいる珀疾さんも夢の中。


肩に金髪が乗っかりドキドキ……。


「すげぇなー…」

「へっ?」

「珀疾が女の子相手に素のとこ初めて見た」

「和泉さん、幼なじみなのに?」

「あぁ。杏菜のおかげでちょい丸くなったよね、アイツ」


〝素〟って見せてもらえると嬉しい。


本当に大好きだな〜。


寝顔見てても飽きないもん。