優しい先輩はとんでもない不良でした




午後にはちゃんと杏菜達は帰って来た。


って言っても不機嫌なまま……。


「杏菜」

「寝込み襲うヒドイ人は知りません…」


けっこー根に持ってるし‼︎


さて、どう機嫌良くしてやろうか。



「和泉。遠くても良いから、どっかメシ食える場所ねぇ?」

「車貸すか?」

「無免で乗れってか……」

「それマズイな。車無きゃ、歩きで最低20分は掛かるけど」

「それでも良い」


部屋のベッドでゴロゴロしてた杏菜を抱き上げて、起き上がらせた。


膨れっ面も可愛いな、コラ。


「俺とデートする?」

「…どこ行くの?」

「メシ食いに行く」

「いっ、行きます‼︎」


ちょろい。


笑顔になった杏菜と散歩がてら、歩き続ける。


基本的に杏菜が色んな話してくれるから飽きねぇや。



「わ〜……お寿司ー‼︎」

「好きなの食え」

「やった〜♪あたし回ってないお寿司屋さん初めて来ました‼︎」


だからって、中トロ、大トロ頼み過ぎじゃありませんか……。


財布が寂しくなりそう…。