優しい先輩はとんでもない不良でした




季節はもう夏真っ只中。


さすがに30度超えはツライ……。


冷たいジュース買ってもすぐぬるくなる。


「美術室に冷蔵庫置くべきだな」

「ここ家じゃねぇから諦めろ」

「なんなら、ベッドも置くか。杏菜呼んで…」

「俺、幼なじみが盛ってるとこ見たくねぇ…。マジでサボリ場所変えようかな」


盛ってねぇわ。


ただ、杏菜に触りたいだけ。



昼休みになると、ダルそうな顔の杏菜が美術室に来た。


今日も可愛い。


「珀疾さん暑いよ〜…」

「すげーバテてんじゃん」

「4時間目が体育で…。バスケとか走る量多くてヤダー‼︎」

「体力無さ過ぎだろ。体力付けさせてやろっか?」

「やめて下さい…。セクハラ発言‼︎」


彼氏をセクハラ呼ばわりなんて、ひどいヤツ〜。


顔を赤くして、少し距離を開けて座る杏菜。


イジメたくなる……。


「杏菜…もっと暑くなることする?」

「しませんー‼︎耳元やめて下さいっ‼︎」

「ははっ‼︎泣きそうな顔やべぇ‼︎」



とりあえず、しばらく俺にイジメられといて?