優しい先輩はとんでもない不良でした




そんな空気に包まれてると、なんだか無性に杏菜に会いたくなった。


どうしても今すぐ会いたい……。


アイツの笑顔が見たい…。



「もしもし、杏菜」

『珀疾さん‼︎どうしたんですか?』

「…今会いに行くから。待っとけ」

『ええっ⁉︎ちょっ、あの…‼︎』


ブチッと電話を切って、電車に乗った。



これでキレイサッパリに絵梨さんとケジメつけた。


だから、杏菜には安心して側にいてほしい。


………ほんとは俺自身、杏菜が必要不可欠な存在になってるんだけど。



「珀疾さーん‼︎来るとか急過ぎですよ〜‼︎メイクとか出来ないじゃん‼︎」

「ちょっと杏菜の顔見たかっただけ。で、すっぴんで十分可愛い」

「そっ、そうですか…っ」


顔真っ赤で分かりやすい。


可愛い……。



マンションの下で少し立ち話。


杏菜といられたら別に場所なんて、どこだって良いんだ。



「じゃ、帰るわ」

「もう⁉︎もうちょっと話しても良いじゃないですか〜…」

「来週から俺、学校復活するし」

「むぅ〜……」


何膨れてんだよ…。


可愛過ぎんだろ。