優しい先輩はとんでもない不良でした




2週間も会えないなんてヤダよ……。


なんで珀疾さんばかり傷付くの?


心が痛い…。


「停学2週間ったら軽い方じゃねぇか。教室行くぞ、杏菜」

「ううん…。行きません」

「珀疾に会えただろ?」

「隼疾君、戻って来てないから……」

「はぁ〜……。兄弟間で杏菜を取り合いする理由分かった気がする…」


和泉さんの言葉の意味はよく分からなかった。


けど、隼疾君は待つもん……。



1人で1時間程待つと、シュンとした表情の隼疾君が来た。


「えっ……杏菜さん…」

「大丈夫だったか心配で……」

「やめろよ…。マジで好きんなるじゃん……」


悲しく笑い、あたしの隣に座った。


「1ヶ月」

「1ヶ月?」

「うん。珀疾みたいに頭良くねぇから、停学1ヶ月だってさ」

「嘘……」

「ほんと。でも、1ヶ月なんてすぐだろ‼︎夏休み明けぐらい?だから大丈夫‼︎」


気丈に振る舞う隼疾君が切ない……。


あたしは、どうしたら良いの…。