優しい先輩はとんでもない不良でした




この先生にケンカで捕まったら最後。


普通に戻れるはずがない……。


「随分と派手な兄弟喧嘩だな‼︎あ⁉︎」

「うっせーな‼︎クソジジイ‼︎ハゲ‼︎」

「お〜…弟の方が威勢良いじゃねーか。2人まとめて生活指導室来い‼︎」


2人が連れて行かれちゃう……。


あたしのせいなのに‼︎


「先生、待って‼︎元はと言えば、あたしが悪いんです‼︎だから…」

「東雲。お前は早く教室に行け」

「なんで……」

「良いから早く行け‼︎」



教室なんて行けるはずなくて…。


美術室にいた和泉さんに事情を説明し、2人で生活指導室前に来た。


「珀疾のアホ。ガチで兄弟喧嘩するとか…」

「本当ですよね。男の子ってよく分かんないです」

「まぁ…あんなロクで無い男だけど、見捨てないでくんねーか?」

「もちろん。側にいないと、あたしがダメになっちゃう……」



2時間ぐらい経ったのかな……。


生活指導室のドアが開き、傷だらけの顔の珀疾さんが出て来た。


痛々しいっ…。


「杏菜…わりぃ」

「えっ…」

「停学くらった。2週間」


苦笑してあたしの頭撫でた。