優しい先輩はとんでもない不良でした




それなのにズルズル引きずってた俺は、バカだと思う。


もしかしたら杏菜に出会うまで………


今でも感情あるから夢にまで出てくんのかな?



もう考えたくもねぇや……。



「和泉。俺、帰る」

「杏菜のこと良いのか?」

「アイツが来たら、テキトーに理由つけといて」


最低だな。


過去の事をいつまでも引きずって、カッコわりぃ……。



駅を通り過ぎて、暇だから街をブラブラしてた。


角にある小さい手芸店。


そこから出て来た栗色のキレイなロングヘアーの女性。


急に頭ん中に衝撃が走った。


「絵梨さん……」

「…えっ?………珀疾‼︎」



なんで、こんな時に会うんだろ。


変わらない仕草と姿、笑顔。


引き込まれそうになる……。


「久しぶり〜‼︎えっと…2年振りくらいかな?」

「そうだね。…元気?」

「ふふっ。元気よ、大丈夫。珀疾こそ、まだヤンチャしてるの〜?」

「してねぇよ。前よりは落ち着いた」



今更やめろよ。


俺が大切なのは杏菜なのに。


また、すげぇキレイになった。