優しい先輩はとんでもない不良でした




昼休みに答えは決まった。


杏菜が美術室に来ない……。


ってことは、きっと俺の部屋に来た時に中学の卒アルを見た…。


「ヤバイな…。どうすっかな……」

「もう繋がってないんだろ?だったら、杏菜にキッチリ説明しろよ」

「いや……連絡先、持ってる」

「消してなかったのか?2年間も…」


あー、そっか。


俺と絵梨さんが別れてもう2年か。



俺より3つ年上の絵梨さんは、有名なお嬢様高校に通ってた。


中1の時に、不良に絡まれてた高1の絵梨さんを体張って助けたのがキッカケ。


すげー好きで、毎日会ってた。


ほとんど優しい笑顔で交わされて、相手にしてもらえなかったけど。



俺が中2の時。


『ふふっ。こんな年上で良かったら、よろしくお願いしますっ』


やっと振り向いてもらえた。



本気で好きだった。


毎日が絵梨さんに必死だった。



それなのに………


あの人は、俺を簡単にフった。


所要時間3分。