優しい先輩はとんでもない不良でした




【珀疾side】



やっとスッキリ熱も下がって、久しぶりの学校。


とゆうか美術室。


和泉がソファーに座ってタバコを吸ってるいつもの風景。


この空間意外に落ち着く。



「熱でダウンとか珍しいな」

「マジでツラかった…。杏菜が来てくれたから助かった」

「その杏菜にやらかしたんだって?」

「やらかした?何を?」


いつになく和泉の表情が曇った。


良い話じゃ…ない。


「杏菜にバレたぞ。…絵梨さんのこと」

「は?なんで……」



確かに、夢に出て来た。


途切れる記憶の中で思い返す。


栗色のキレイな髪を靡かせて、優しく笑う絵梨さん。


仕草、匂い、癖……全部覚えてる。



俺が初めて本気で好きになった人。


恋を教えてくれた人。



「杏菜…なんか言ってたか?」

「いや?卒アル見てなきゃ大丈夫じゃねーの。知らんけどな…」


なんで今このタイミングで思い出すかなー……。