優しい先輩はとんでもない不良でした




久しぶりに来た珀疾さんのお部屋。


風邪薬と飲みかけのペットボトルが転がってる…。


よっぽど具合悪いんだ……。


「あの…スポドリ買って来たんですけど飲めます?」

「ん…」

「熱計りました?」

「まだ…」


スポドリを渡してから、テーブルに置いてあった体温計を取った。


珀疾さんの首を触るとすごく熱い…。


熱高いかも……。


「……39度」

「え〜⁉︎薬飲みました⁉︎」

「飲んだ…」

「熱っ…冷えピタ変えますね‼︎ゆっくり寝て下さい‼︎」


弱ってる珀疾さんってレアだけど。


めちゃくちゃ体調崩してる‼︎



焦る気持ちを抑えて、冷えピタを変え、キッチンを借りてお粥を作った。


起きた時に食べられる様に……。



そっと部屋に戻ると、深い寝息で眠る珀疾さんに少し安堵…。


熱下がってくれると良いな。


散らかった風邪薬の箱とペットボトルを片付けていて聞こえた小さな声。


「……リ」

「珀疾さん?」


どうしたの?


近付き、そっと唇に耳を澄ます。



「エリ………」