優しい先輩はとんでもない不良でした




珀疾さんはいないんだ……。


ちょっと残念かも。


「珀疾なら購買行ってるぞ〜」

「あっ、そうですか‼︎じゃあ…あたし教室戻りますねっ」

「いや‼︎待っててやれよ。俺がここ出てくから‼︎」

「どうして?和泉さんがいても…」

「後から、珀疾に文句言われたらうぜぇもん。ごゆっくり〜」


なんでニヤニヤしてるのかな…。


珀疾さんがいつも座ってるソファーに座り待つ。


授業始まりのチャイムも鳴っちゃった。



ガラガラと急に開いたドア。


購買のパンをたくさん抱えた珀疾さん‼︎


「珀疾さーん‼︎やっと来たー‼︎」

「おう、杏菜……」

「…どうかしました?」

「お前、俺に食われに来た?」

「ううん‼︎夏実にこの状態で行けって言われて……」


いつもの様に頭を撫でられた。


膝の上に向かい合わせで乗せられて、鎖骨のネックレスに触れる。


「ネックレス、着けてくれてんだ」

「はい‼︎すっごくお気に入り‼︎」

「それは良かった。でも、ボタンちゃんと閉めろよ」

「ネックレス見えなくなっちゃう…」


すると、鎖骨にチクッとした軽い痛み。