優しい先輩はとんでもない不良でした




癒しの時間も束の間。


しばらくすると、また美術室に招いてない客。


「わりぃ‼︎珀疾‼︎ケンカ負けた」


しかも今回は情けない弟付き。


「これ以上、弟ボコられたくなきゃトップ交代すれよ‼︎」

「はぁ〜……和泉。あの集団の対応任せた」

「はいはい。珀疾様」

「おい、隼疾。お前、あの集団に何人で挑んだ?」

「ケンカ売られたの俺1人だから、1人でケンカしてた」

「仕方ねぇな…。今回だけな」

「やっぱ珀疾って最高の兄ちゃん‼︎」


全く都合の良い言葉だな……。


けど、1人で集団潰しに行った度胸だけは買ってやる。


今回限定で。



屋上で1年の集団を俺、和泉、隼疾でささっと清掃。


「ありがとう‼︎珀疾、和泉君‼︎」

「助けてやったんだから、コトに手ぇ出すなよ。クソガキ」

「出してないよ‼︎コトに何もしてない‼︎」


和泉は案外シスコン…?



ケンカゼロはまだ無理っぽいけど、せめて杏菜の誕生日まで何もないように…。


アイツの笑顔が見たいから。