杏菜の誕生日ももうすぐ。
出来れば今週ぐらいケンカゼロで過ごしたい。
学校で昼休みになれば美術室に来る可愛いヤツ。
「珀疾さ〜ん‼︎見て見てー‼︎」
「杏菜。なしたの?」
「夏実が海外旅行のお土産で、早めの誕プレくれたんです‼︎」
「…何くれたの?」
「え〜‼︎気付いて下さいよぉ〜……」
俺の膝に座りながら、しょぼん顔。
「ここ」と杏菜は唇を指差した。
あ、いつもよりも濃いピンクのリップ。
「リップ?口紅?」
「正解です‼︎どうですか?似合ってます⁉︎」
「すげー似合ってるよ。だから、チューさせて?」
「ちょっ、は、珀疾さん‼︎リップ取れちゃう‼︎……んんっ…」
問答無用。
杏菜お気に入りのリップが取れるまで、キスしてやった。
涙目とか最高………。
「リップ塗り直すもん…」
「塗ってやろっか?」
「また、チューするから嫌です‼︎」
頬を膨らませるいじけた横顔。
可愛いな〜マジで。

