優しい先輩はとんでもない不良でした




これで全て終わったの…?


屋上のど真ん中で倒れてる逃げた柊舜也の下っ端達が物語っている。


「ふぁ〜……疲れたー…眠っ」

「珀疾。あの残骸どーすんだ?」

「ほっとけよ。その内、逃げっから」


たった2人で倒しちゃったよ……。


しかも、殴ってた拳しかケガしてない。


無傷⁉︎



「これで、柊舜也に怯えることねぇだろ?」

「へ、あ、はい‼︎ありがとうございました‼︎とても助かりました‼︎」

「いーえ。じゃ、疲れたから帰る」

「は、はい…」

「お前も。今日こそ、ちゃんと送ってく」


意地悪っぽい笑顔で、あたしの髪をそっと撫でた。



こんなの………


惚れちゃうに決まってるよ…。


小さくドキドキと音を立てるあたしは単純だ。



帰り道、瀧澤先輩の隣を歩くだけでも緊張して……。


なんでもう1人の先輩帰っちゃうの⁉︎


ちゃんとお礼も出来てないし、名前も聞けてないのに‼︎


「お前の駅どこ?」

「歩いて15分の学校から遠い方の駅です。先輩は?」

「学校から近い方の駅」


迷惑かけてる〜‼︎