優しい先輩はとんでもない不良でした




【珀疾side】



朝から大好きな杏菜といられるのが、幸せ過ぎる。


退屈なニュースを見てるだけなのに、杏菜となら別に良い。


「珀疾さん‼︎見て‼︎今日の天気は晴れだって‼︎」

「良かったな。なんかあんの?」

「ううん。なんだか晴れってだけで気分良くないですか?」

「俺、杏菜がいれば気分良いよ」

「恥ずかしいからやめて……」


俺が貸したぶかぶかのパーカー。


余った袖で顔を隠した。


なんで、こんな煽らせるカッコさせたんだよ……。


俺のバカ。


「あっ……あの…」

「ん?」

「抱っこしてほしい、かも…です…」

「来いよ、膝」


照れといて急な甘えた行動。


これが意外とヤバイ……。



でも今日は杏菜のわがまま全部聞いて、甘やかしてやる。


昨日は俺が無理させたから。



「うーん…なんか今日のあたし幸せかも〜‼︎」

「俺も。このまま家に置いときてぇもん」


こんなに杏菜に執着してる俺って、自分でも照れる…。