優しい先輩はとんでもない不良でした




彼氏自体初めてなんだから……。


キスだってまだ緊張するんだよ?


珀疾さんは慣れてるんだよね…きっと。


「…あたしが何人目の彼女ですか?」

「それ聞いちゃう?」

「ごめんなさい…。余裕な珀疾さんがちょっと悔しかっただけです……」

「余裕そうに見えんの⁉︎俺、けっこー緊張してんだけど」


嘘でも嬉しい言葉。


ニヤッと笑い、隅っこにいるあたしを引っ張り膝に乗せられた。


「いきなり、がっついたりしねぇよ。一応、先輩だし」

「ほんとに?」

「マジだから。あ、テレビでも見る?」



珀疾さんの部屋にもあるテレビ。


クイズ番組を見て、バンバン答えてく珀疾さん。


もしかして、頭良いの⁉︎


勉強してるとこなんて見たことない…。


「珀疾さんって勉強出来る人?」

「日本史以外オール5ですけど何か」


いつも和泉さんと美術室でサボってるのになんで⁉︎


あたしなんて、勉強してもギリギリオール3だよ……。


「膨れんなよ、ブス」

「失礼過ぎっ‼︎」

「嘘だって。お前、可愛いよ」


このキスでなんだって許しちゃう……。