優しい先輩はとんでもない不良でした




【杏菜side】



家出した時に初めて眠った珀疾さんのベッド。


ベッドの隅っこに座り、クッションを強く抱きしめた。



––––––––ドキドキドキ………


あ〜………どようしよう‼︎


ドキドキし過ぎて、なんだか胸が苦しくなってきたよぉ〜……。



『それなりに覚悟しとけ…』



低音なのに甘い声色。


耳に何度もリピート。


あの台詞だけで溶けちゃいそうなのに………


これから、あたしどうなっちゃうの?



「やっぱ無理ぃ〜…怖いっ…」

「何が怖いの?」

「………ぎゃぁっ‼︎」

「彼氏を化け物扱いすんなよ、バカ…」


バチッとおでこに軽いデコピン。


お風呂上がりの珀疾さん……。


金髪の髪の毛がぺちゃんこで可愛い‼︎


当たり前だけど、あたしと同じ匂いがする。


なんだか嬉しいかも〜‼︎



「しかも、すげぇ隅っこにいるし」

「隅っこが安心するから……」

「ははっ‼︎緊張してんの?」


図星だよ…‼︎