優しい先輩はとんでもない不良でした




【珀疾side】



「珀疾さん‼︎ごめんさい‼︎遅くなりました〜‼︎」


放課後の下駄箱で待ってると、杏菜が走って来た。


小動物みたいで可愛い。


すぐに頭撫でてやった。



「あっ…珀疾さん…」

「ん?」

「チョコ…いっぱいもらってる……」

「全員義理チョコだって」

「じゃあ、どうして好きって手紙に書いてるの?」


カバンからはみ出たチョコ達。


俺と和泉の溜まり場の美術室にいたら、どんどん溜まってた。


女の子達みんな〝本命〟らしい…。


「あたしと付き合ってるのに…」

「ブサイクになってるぞ。嫉妬?」

「すごーく妬いてます…」

「俺、お前のモンだからいらねぇ心配しんなよ。なっ?」

「やっぱり、珀疾さん大好き〜‼︎」


俺らしくない台詞に、言った自分が恥ずい……。


杏菜はめちゃくちゃ喜んでる。


繋いだ手、振り回し過ぎだろ‼︎



この生き物ほんと可愛過ぎ……。


家で2人っきりとかヤバイな…。