優しい先輩はとんでもない不良でした




それにしても見掛けに寄らず、きっと強い人なんだ……。


だって、1人で柊舜也さんの下っ端やっつけちゃうんだもん‼︎



「柊はかなりの人数連れてるはず。だから……って聞いてんのかよ、珀疾…‼︎」

「え?聞いてるけど」

「絶対聞いてなかったよな」


瀧澤先輩、欠伸してたよ。


校内トップの柊舜也さんが、この重たい扉を開けた先にいるのに‼︎


「じゃ、行くか。気を付けろよ、杏菜」

「はいっ」

「大丈夫だって。お前は、俺が責任持って守るから」

「瀧澤先輩……」


背の高い先輩を見上げて、なんだか頬が熱くなった。


瀧澤先輩といると、不思議と安心感が湧いてくる…。



屋上の先にあるフェンス。


ヘラッと笑って立ってる柊舜也さんと、その下っ端達。


やっぱ……怖い。


「あれ〜?杏菜ちゃんだ。…そいつら、なに?」

「へっ‼︎あ、えっと…」

「可愛い顔してやるコトやってんだな〜。軽っ」


さすがに、心の奥底に何かが突き刺さった。


何もしてないのに…っ。