優しい先輩はとんでもない不良でした




俺の膝から抜け出した杏菜は、部屋の中を見渡す。


アイツが歩み寄ったのは本棚の一番下。


幼稚園、小学校、中学校の卒アルが置いてある段。


「卒アル‼︎見ても良いですかっ?」

「ん〜……良いよ。見ても」

「やった〜♪幼稚園から見ようっと‼︎何組だったんですか⁉︎」

「忘れた。杏菜が探してみ」


楽しそうにアルバムをめくって「あっ」と声を上げた。


「ウサギ組ですね‼︎可愛い〜‼︎天使…」

「すげーモテたもん、俺‼︎バレンタインとかクラスの女の子全員くれた」

「モテ過ぎー‼︎バカー‼︎」

「杏菜だけだから安心しとけ」


ふくれっ面で、小学校の卒アルに手を掛けた。


確か和泉と同じクラスだっけ?


「カッコイイ〜‼︎モテたでしょ⁉︎」

「そりゃあもう、かなり」

「ですよねー…。あ‼︎和泉さんだ〜‼︎メガネかけてる‼︎」

「アイツすげぇ真面目だったからな〜」

「なんだか面白いですね‼︎えっと、次は〜……中学校の…きゃぁっ‼︎」


杏菜を抱き上げて、俺の膝に乗せた。