優しい先輩はとんでもない不良でした




教室の距離ぐらい大丈夫なのに。


なんて思ったけど嬉しいから言わない。


瀧澤先輩と歩いてたら女子の視線が怖いけどね‼︎


「ほんとに来んの?」

「行きますよ‼︎有言実行です」

「強がんなよー?お前、けっこー本気で柊に目ぇ付けられてたっぽいし」

「へっ…なっ、何…あれ…」


瀧澤先輩が指差す方向を見て唖然。


昇降口の壁に寄り掛かり、タバコを吸ってるスラットした男の子。


黒髪で片側サイドを刈り上げてるのが特徴的。


だけど、その男の子の下には………


「た、瀧澤先輩…すごく…その…人が転がってるんですが…」

「アイツら全員、柊の下っ端」


ビクッと思わず肩が震えた。


柊舜也さん……只者じゃない…。



「おい、珀疾。なんで、こんな雑用させられんの?」

「あー…コイツのため?」

「はぁ〜…。どこで拾って来た?この猫」


確かに癖毛っぽいけど‼︎


猫じゃないしー‼︎


「めんどくせ…。お前が柊に狙われてんだろ?」

「はっ、はい…」

「名前」

「東雲杏菜です」

「杏菜か。…絶対、俺らの側離れんなよ」


多分…先輩だよね。