優しい先輩はとんでもない不良でした




すると冷たいモノが頬を伝う。


また泣いてるじゃん…あたし……。


どんだけ珀疾さんの事好きだったのよ。


もう泣きたくないのに……ツライ。



連絡だって一切取ってない。


なのに消せない電話番号。


美術室だって、前を通るだけで入る勇気すら無いんだ。




珀疾さんに会わず仕舞いで冬休みを迎えた。


すごく物足りないのは、側に珀疾さんがいないからで……。


「杏菜〜…大丈夫?」

「千香……あたしは大丈夫だよ‼︎ありがとう‼︎」

「それなら良いんだけど…」

「それより‼︎千香こそ、和泉さんとどうなの?進展は⁉︎」

「変わらないよ〜何も‼︎大人な対応で、かわされてる感じ」


不服そうに唇を尖らせた。


和泉さんって、女の子を相手にしてるイメージ無いもんな〜…。


千香に協力してあげたいのに‼︎


「ってか‼︎アンタはまず自分の事でしょ〜‼︎どうすんの⁉︎」

「あはは〜……考え中です」

「無理しないでよ?悩みなら聞くから」


ほんとに千香は小学生の時から、ずっと優しい。


良い子過ぎて申し訳ない時もある。